2016年 10月 20日
10月20日 立川談笑・柳家三三ニ人会 |
赤坂区民センターで三三師匠と師匠談笑のニ人会があり、笑んと一緒に師匠に同行させて頂きました。
今日は前座仕事がほとんどなかったので、舞台袖から師匠方の噺を聴くことができ、大変勉強させて頂きました。
師匠方を見送って、笑んと二人、電車で帰るため最寄の駅まで向かいました。
笑んと二人で電車を待っていると私は、ある日の出来事を思い出します。
その日もプラットホームで笑んと電車を待っていました。
ある女性が遠くから歩いて来ました。その方は何故か笑んを見ながら、ゆっくりと我々の横を通り過ぎようとしました。
長身の男前は女の子に見られるんだなと感心していると、次の瞬間、笑んがその女性に向かって指を差して「アルティメット」と言いました。
え?この子は何を言い出したんだと驚きました。
訳のわからない言葉を放たれて、さぞかし困っているだろうと、恐る恐るその女性の顔を見てみると、少し微笑みうなづいて、歩き去って行きました。
笑っていた、なぜ。
しばしの沈黙が流れました。
隣で佇む男の子からは何も説明がないので、勇気を出して、さっきの何?と聞いてみました。
聞くと彼の弟の知り合いで、さっきの女性はスポーツのアルティメットをしているという。
にしたって、アルティメット?という呼びかけってないのではないか。あの娘もあの娘で、微笑みうなづくむだけなんて。
追及すれば謎は尽きませんが、ただあの瞬間、二人は通じ合っていた、それだけでいいのだろう。
コミュニケーションって簡単なのか難しいのかよくわからなくなる、そんな思い出でした。
立川笑坊
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by shoubou51
| 2016-10-20 23:16
| 師匠