2016年 10月 29日
10月27日 来てけつかるべき新世界 |
神奈川県にある、KAAT神奈川芸術劇場大ホールにて、劇団ヨーロッパ企画の公演「来てけつかるべき新世界」があり、吉笑兄さんに連れて行って頂きました。
兄さんが直前に仕事があるため、開演前に現地集合ということになりました。
昨日兄さんの会で、ヨーロッパ企画の俳優の永野さんにもお会いできたので、とても楽しみにしながら、電車で会場まで向かいました。
横浜駅に着いたぐらいで乗客も少なくなり、座席がガラガラだったので、端の席に座りました。
電車が発車するのをぼーっと待っていると、60代ぐらいの男性が左隣に座りました。
ガラガラなんだからもっと、間隔あけてほしいなと思いましたが、まぁーあと数駅だし、いいかと思っていると妙な視線を感じました。
チラッと横目で見てみると左隣に座ったおじさんが、こちらをじーっとみていました。
何でずっと見てるの?と思い、さっと目線を戻し、あれっもしかして知り合いかな?と思ってもう一度横目で見てみました。
するとそこにいたのは、白髪混じりの60代の、まぎれもない知らないオジさん。
まだずーっとこちらを見てたので怖くなって目線を元に戻して、考えました。
見ているだけだし、もしかしたらオジサンが私を似ている人と間違っているのかもしれないから放っておこう。
そう思ってじっとしていると、ちょっとづつオッサンと私の距離が縮まって来ました。
あれ?おかしいな、いつの間にか、知らないオッサンの足と笑坊の足が密着しているな、何故かな。
思いきって顔を左に向けると、は顔を私の左腕にうずめて、私の匂いを嗅いでるようでした。
27才の坊主の匂いを嗅ぐ白髪の大オッサン
なんでや?恐怖を感じ始め、威嚇の意味を込めて、自分の体を左右に揺さぶってみました。
しかし、何も変わらない。
何なん?怖い、怖い。左を見るのものも怖くなってきました。
これ以上に何かされるかもわからないという恐怖、痴漢されているという事実を周りに知られる恥ずかしさ、やめてと声を出したくても、出せませんでした。
ただただ震えている内にやっと次の駅に到着し、私は逃げるように電車を降りました。
プラットホームの柱に隠れながら、発車する電車を見ていると、さっきのオッサンがこっちをじーっと見ていました。
すぐには電車に乗る気になれず、しばらくベンチに座って呆然としました。
何本か電車を見送り、何とか気持ちが落ち着いて電車に乗ることができました。
会場で待っていると兄さんが来られ、演劇を鑑賞しました。最初は予期せぬアクシデント直後ということで、集中できないんじゃないかと心配しました。
ところが、私の席は一番前の席ということもあり、すごい迫力で、話が進むにつれ、どんどん入り込み、最終的には大笑いしていました。
電車を降りた直後は、あのオッサンに天罰が下ればいいと思いました。
しかし、演劇鑑賞で大笑いしたため、心の余裕が出来て、オッサンもその不幸な性癖を持ってしまった被害者なのだと思えるようになりました。
今は、オッサンが周りに迷惑をかけず、まっとうに生きられるようになればいいなと心から思います。
立川笑坊
by shoubou51
| 2016-10-29 05:19
| 兄弟子