2016年 02月 12日
2月11日 おねうち花の木寄席 柳家喬太郎立川談笑二人会 + 立川志ら玉真打披露落語会 |
愛知県の名古屋にある西文化小劇場にて柳家喬太郎師匠と師匠談笑が落語会を行い、私は開口一番を務めさせて頂きました。
会場が名古屋ということで、東京駅のホームで師匠と待ち合わせ、新幹線で向かいました。
東京以外の会場での高座は初めて、また新幹線に乗るのは中学時代の修学旅行以来、約11年振りで一人でホームまで行くのは初めてで、いろんな心配が重なり、とても緊張しました。
方向音痴なので事前に構内図を調べシミュレーションしてきましたが、さすが東京駅、構内案内がとてもわかりやすく、ちょっとしか迷わず待ち合わせのホームに着きました。
待ち合わせ時間に師匠も到着され、主催の方が用意してくださった新幹線のチケットを師匠から受け取り、指定席が別車両のため、名古屋まで、それぞれの席で向かいました。
2時間弱ある移動時間を開口一番でかけるつもりの「真田小僧」をさらったり、名古屋に着いた後の事を考えていたら、あっという間に名古屋駅に着きました。師匠の乗った車両の降り場に向かうと、師匠と会に出演される柳家小太郎兄さんがいらっしゃり、皆で改札に向かいました。
もうタクシーで会場まで向かうだけだなと安心して、乗車券を改札に通すと、安心するのはまだ早いと言わんばかりに機械に阻まれました。パニックになりながら、急いで駅員さんに確認すると、私は東京駅には入場券で入っており、乗車券を機械に通してない為、止められたとの事。乗車券を駅員さんに渡し、急いで改札を出ると、師匠と小太郎兄さんの姿はなく、ヤバッと一瞬冷や汗をかきました。どうしよう、あっそうだタクシー乗り場だ!と、タクシー乗り場を探すと、駅の出口からついて来ていない私に気付いて、小太郎兄さんがこちらの様子を見に来てくださいました。
外からの光が小太郎兄さんを照らし、その姿は後光が差した菩薩のように見えました。小太郎兄さんを心で拝みながら、合流し3人でタクシーに乗り込み、会場まで向かいました。着くと、喬太郎師匠がすでに会場入りされていて、ごあいさつさせていただきました。
高座の様子を見て、着替えを終えると、もう開場、スタッフさんから満員札止めであることを聞き、緊張感が高まり、開演時間。
高座だけがスポットライトで照らされるという、この後、前座が出るとは思えない神秘的な演出から、舞台全体が明るくなると同時に出囃子がかかり、私は高座に上がりました。
先月この出演のお話を師匠から頂いてから、演目を「真田小僧」に決めて、いろんな場所でかけさせて頂きました。今日はその成果が出せるように、ああしよう、こうしようと色々と考えるといつも失敗するので、深く考えず、楽しくやろうとだけ思い演じました。そのおかげか、今までで一番リラックスして演じられました。
高座から降りると、師匠から楽しそうだったよと言って頂き、高座に上がる師匠を見送りました。
楽屋に戻りすぐ着替え、師匠も出演する渋谷の伝承ホールでの志ら玉師匠の真打昇進披露落語会での前座仕事の為、また新幹線に乗り渋谷まで、先に向かいました。
会場に着くと、弟弟子の笑んも着いていました。志らく一門の兄さん方とチラシや会場、楽屋の準備をすると出演される師匠方が来られ始めました。
師匠談笑も会場に到着し、仕事の合間に、ありがたいことに、名古屋での私の高座についての具体的なアドバイスを言ってくださいました。
会では真打披露口上も行われ、楽屋仕事のためしっかりと見られませんでしたが、楽屋のモニターから垣間見た光景だけてもグッときました。
打ち上げも大人数で大変賑やか、素晴らしい現場に立ち会えることができ、よかったなと感じました。
今日は本当に色んな事がありましたが、経験も、師匠から頂戴した言葉も忘れず、家に持ち帰って、糧としたいなと思いました。
立川笑坊
by shoubou51
| 2016-02-12 01:04
| 師匠 落語会